ばあちゃんと過ごした幼少期

ばあちゃんと過ごした幼少期

母は美容サロンを営んでいる。母が仕事をしている時間は、ほとんど祖母の家で過ごしていた。祖母の家のすぐそばに母のサロンがあったので、いつでも母には会える環境だった。




6か月間毎日五時間で売り切れ閉店のお餅屋 えにかいたもち

ばあちゃんの家に泊まりたい

休日の日中は外で友達と遊びまわり、お昼になるとばあちゃんの手作りご飯を食べていた。母とは全く味が違うが、どちらもそれぞれおいしい。煮魚や煮物、ナスと玉ねぎが入った醤油ベースの煮麺、何と言ってもばあちゃんの作るいなり寿司は大好きだった。椎茸や人参などが入った酢飯と、甘辛く煮詰めた油揚げとの絶妙なバランスが最高だった。甘すぎるのが苦手な私にはちょうどいい味付けでとてもおいしかった。

午後からまた友達の家に行ったり外で遊んだりして、夕方になるとまたばあちゃんの家に帰宅していた。そして母の仕事が終わるまで「トムとジェリー」を観て待つのが楽しみだった。

私の地域では土曜の夕方17時〜17時半に放送されていた。1話目を楽しく観終わり2話目を観ていると、母の「帰るよー」という声が聞こえた。まだ途中で最後まで観たいのに、いつもこの時間に帰るよコールが響く。どうしてもまだ帰りたくない私は「今日ばあちゃんの家に泊まるー」と言った。この頃からばあちゃんの家によく泊まるようになった。

そして「トムとジェリー」を観終わると、ばあちゃんと歩いて近所の精肉店に向かった。お店に入ると、予約していた焼きたての骨付きもも肉がホットショーケースに並べてあった。私たちは熱々のお肉を買って帰った。

至福の時間

夕食の時間、いよいよそのお肉を食べる時がきた。一口かぶりついた私はあまりのおいしさに、無我夢中になって食べていた。パリパリの皮と、ジューシーなお肉♡シンプルな味付けだけど、めちゃくちゃおいしくて大好物になった。とてもご飯に合うので何杯もおかわりしていた。

そしてばあちゃんは大満足している私を連れて、今度は近所の青果屋さんに行った。そこには大きなスイカが並んでいた。1/4カットされたスイカの中に黄色いスイカがあった。黄色いスイカを初めて見た私はとても気になり、それを指差して「これが食べたい」と言って買ってもらった。

ばあちゃんは食べやすい大きさにカットしてくれた。そして一緒に黄色いスイカを食べた。赤いスイカと味の違いはわからなかったが、とてもおいしかった。そしてちょうど「8時だョ!全員集合」が始まった。テレビを観て楽しみながら黄色いスイカを食べた。おいしいし面白いし、とても満たされる時間だった。

それからは毎週土曜の夜は決まってお泊まりするようになり、ばあちゃんと過ごすかけがえのない時間となった。

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カジュアン

カジュアンです。2児+1わんこの母です。
数年前から心の中にしまっておいた不思議な体験や人生初のあれこれ、自分が興味関心のあるお話を紹介していきます。自分の体験を共有することで、少しでも誰かのヒントになれば幸いです。
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